1769日の谷川祐一

今回は山田晃大選手、松山将吾選手の若手2名のレーサーズデイをお届けします。 それぞれ選手生活が2年、1年が経ちボートレーサーとしてどのような成長を遂げているのか、またこれからどのようなレーサーになっていきたいのかを伺いました。
取材日:2015/5/25
デビューしてから今まで
デビュー戦を振り返ってみて。
[山田] デビュー戦はスタート決めてきっちりとターンするって感じで、仕掛けるとか全く余裕はなかったです。割と緊張はしなかったですけどね。5号艇がこうきていたから、こういったなって感じは覚えています。
[松山] デビュー戦は何も緊張せず冷静でした。でもそのデビュー戦を経て2走目のレースが緊張しましたね。何にも覚えてないくらいガチガチでした。
本番のレースが一番勉強になるというのを聞いていてその言葉の意味が分かりました。
レーサーになる前となってから、ボートレーサーに対する印象は変わりましたか?
[山田] ボートレーサーって一匹狼的なイメージだったんですよ。でも実際レーサーになってみると思っていた以上に縦のつながり、横のつながりの強さを感じました。人見知りな性格なので最初は戸惑いましたね。
[松山] 「レースで勝って稼ぐ!」っていう華々しいイメージをレーサーに持っていたんですが、実際先輩の姿を身近で見ていると勝つに至るまでの努力が半端なかったですね。 トレーニングしたり、レースを研究したりといった地道なことが勝ちにつながるんだと実感しています。
それぞれの初1着、どんな感触でした?
[山田] 2015/4/30(びわこ)デビューから約2年後、まくり差しで初1着----
先輩にプロペラなどを見てもらったりしたおかげで取れた1着でしたね。何より先輩たちがすごく喜んでくれたのが嬉しかったです。
[松山] そのとき、僕は練習にきていたんですが、お祝いとして転覆しました(笑)。

[松山] 2014/8/17(びわこ)デビューからちょうど100日目でまくり差しで初1着----
僕は地元で絶対に初1着を取りたくて「この節で!」って気持ちが強かったです。最終日に1着が取れて良かった! 先輩たちもすごく喜んでくれて最高でした。 レース自体は5コースの選手がつくってくれたようなものだったのですが、取りたい気持ち全開で1着が取れたので、満足しています。
一番印象に残っているレースはありますか?
[松山] デビュー期末の最終日のレースですね。最終日は2回走りの中、1走目に1着を取って、2走目2着だったらB1に上がれるってことで「勝負駆けやん、面白い!」って思っていたんですね。そしてその勝負駆けレースでは、節中スタートも掴めていたのに、途中で(レバーを)離してしまって、コンマ10くらいのスタートで、まくり差しもできず5着…という悔しいレースをしてしまったんです。
普段から1走1走集中して点数を稼いでいればこんなに後悔することもないので勉強になったレースでした。
[山田] 一番印象に残っているというか…、レース中、ネガティブになって消極的になってしまったときはめちゃくちゃ後で後悔します。そういうレースは覚えています。
Myレーススタイル
レースにおいて大事にしていることは?
[松山] 6着を走っていても、全力でひとつでも着を上げようと思ってます。ゴールラインを通過するまで前の艇を抜くことを諦めないことにこだわっています。
あと、自分の好きなようにレースするためにもレース以外のところはしっかり立場をわきまえてやろうと心掛けています。
「レースでは先輩も後輩も関係ない」って、下っ端の自分がいうのもなんなんですけど(笑)。
[山田] 僕は気持ちの切り替えをしてレースに臨むことですね。なかなかそれができなくて、最近やっとできてきたかなーってところなんです。
節間どんどん、ネガティブになっていくので、それを切り替えないといけないですね。
今、一番の課題は?
[山田] 全部なんですよ。旋回技術からペラ調整…課題だらけですが、今はターン技術を向上させたいと思っています。やっぱり、旋回中にここにいきたいと思ってもそれができないんじゃ話にならないですからね。
握っていって、ここだってところに入れなくて消極的なレースをしているんで、そういうのをなくしていきたいんですよね。一歩引いてしまうところをもっと大胆に押していければなと思っています。
[松山] 技術面も色々あるのですが、毎回レース前のテンションが違うんですね。それをムラなく常に冷静にレースに臨めるようにしていくことです。
今はどういった練習をしていますか?
[山田] 走り方ですね。やっぱり握ってまわるレースはカッコいいけど、自分はまだできていないので、理想に近づけるよう色んなうまい人のレースを見て試しています。ポジション取りひとつとっても難しいです。
練習でうまくターンが出来たとしても、ペラとかモーターのおかげだと思うので、まだまだ技術の向上が必要です。
[松山] 山田さんは練習ですごくいいターンして先輩に「A級並みのターンやなっ」て褒められても「いや、まだまだ…」って言ってます。自分だったら調子に乗って、勢い余って転覆してます(笑)。山田さんの冷静さを少し分けて欲しいです。
自分は、すぐにトップレベルのターンを試してみたくなるので、やってみたりするんですけど、転覆してまだこのレベルじゃないって気が付くんです。
まずは、艇を安定させて、次にスピードをつける…って段階を踏んでステップアップしないと。
昨日、青木さん(4448/青木玄太選手)と練習で2艇旋回したとき、1マークの踏み込むタイミングが自分と全然違って、ギリギリまで溜めて回っているんです。そうすることで自分の入りたい場所に入れたりもっと周りが見られるんですが、まだ自分にはその腕がないので今日はその練習します!
今後の目標は?
[山田] まずはB1に上がること。
[松山] あ、取られた…、じゃあ、山田さんより早くB1決めます!
あと、丸野さん(4686/丸野一樹選手)を追い抜くことです。個人的にレースを見てもらってアドバイスをいただいている先輩なのですが、だからこそ追い抜きたいですね! ご本人にも宣言してます!
プライベート
休日は何をしていますか?
[山田] 最近はバイクにハマっていますね。一昨年に中型免許をとって、谷川さん(4594/谷川祐一選手)に相談してアドバイスいただいて、400ccのネイキッドのバイクを買いました。
まだ遠出したことないんですが、北海道とか行ってみたいですね。谷川さんも北海道は良かったって言ってましたし。
[松山] 休日は、家にいるのが嫌なのでとりあえず外に出ます。先輩とボルダリングしに行ったり、ジムに行ったりとりあえず動いています。
あと、最近はF1が好きです。詳しくは分からないんですけど、最高ですね。人間のしていることとは思えない! めっちゃ面白いです。
今年9月に鈴鹿でF1グランプリがあるので、見に行こうと思っています!
お二人ともご結婚はまだだそうですが、どんなタイプの女性が好きですか?
[山田] 性格が合う人が一番ですよね。常識があって、落ち着いた人が理想でしょうか。見た目でいうと……笑った顔がかわいい感じがいいですかね。
[松山] 一緒にいて気を遣わない人がいいですね。自分も気を遣われたくないですし。タイプでいうとかわいい系、きれい系どっちも好きですね。守備範囲は広いです(笑)。
お二人の地元のおすすめスポットは?
[山田] あまり詳しくはないですが…。
[松山] 自分は京都でも舞鶴出身なんで舞鶴市が一番です! 特に何があるってわけではないんですけど(笑)。この前帰ったんですが、めっちゃ星が綺麗ですよ! 自然がいい!
[山田] やっぱり琵琶湖ですかね!(笑)