BOAT RACEびわこ

　技ありの魅せ場を作るベテランレーサーたちが集う「匠シリーズ第5戦」。あいにくの曇り空となったが優勝戦が行われ、各々の技巧をぶつけ合った。
　進入1256対34でレースがスタート。コンマゼロ7秒でトップスタートを切った1号艇・江口晃生が1周1マークでイン逃げを決めて、トップでバックストレッチに。その横で、まくり差しを狙った5号艇・長岡茂一がターンマークに激突して転覆するというアクシデントが発生してしまう。すぐ後ろに迫っていた2号艇・篠原俊夫も巻き込まれそうになり、ヒヤリとさせられたが持ちこたえてレースは5艇で争われることに。
　バックストレッチで引き離しにかかる1号艇・江口に2番手についた3号艇・鈴木博が迫る。そして、その2艇を猛スピードで追いかけてくる6号艇・古場輝義。この2選手に注目が集まる。江口との差を詰められない3号艇・鈴木とは逆に、開いた差をみるみるうちに縮める6号艇・古場は、鈴木と並走状態に持ち込み抜きにかかるが、鈴木は1周2マークで冷静にまくって追い抜きを防いで2着の座を死守。1-3-6の隊形で固まり順位が変わることなく決着した。
　本場では、4月にマスターズチャンピオンが開催され、優勝した江口も出場予定。「いいレースができた。次のマスターズチャンピオンに向け、いい節間を過ごせました。次も優勝目指してがんばりますので、声援よろしくおねがいします！」と、力強く話していた。