BOAT RACEびわこ

　朝から冬に戻ったかのように冷え込んだびわこボート。風速4mの追い風が吹く中で優勝戦が行われた。
　進入は123対456の枠なりでレースがスタート。コンマ07秒でトップスタートを切った4号艇・黒井達矢が、内へ攻め寄り好位置を狙うも、2号艇・浅見昌克が防いで1周1マークで浅見が1号艇の村田修次をまくり、トップに躍り出る。ターンが決まらなかった1号艇・村田が6位にまで後退する中、2番手に浮上したのが3号艇の田中豪。バックストレッチで2号艇・浅見に迫る勢いの伸びをみせ、後続の4艇を引き離した。
　1周2マークですでに1着2着が定まりつつあるところから面白い展開をみせたのが3着争い。集団の中でも6号艇の高倉和士が有利に進めていたが、2周1マークで最後尾だった村田が浮上して6号艇・高倉を猛追、2周2マークで並走状態にまで持ち込んだ。途中、村田が3番手を奪う場面もあり、意地がぶつかり合ったデッドヒートはゴール直前まで繰り広げられファンを大いに湧かせたが、軍配は半艇身先にゴールした高倉にあがり、2-3-6で決着した。
　優勝した浅見は、今回で38回目を迎える、歴史ある「びわこ王座決定戦」の優勝杯を手にして「スタートは全速で行きました。いいスタートができました」と笑顔を見せていた。