びわこ競艇における減音型モーター研究
減音型モーターのおさらい 〜構造と特徴〜
減音型モーターってどんなもの?
競艇場周辺の騒音対策として、吸気音と排気音を抑えるように開発されたのが減音型モーターである。現在、減音型モーターを採用しているのは、桐生、戸田、平和島、多摩川、蒲郡、住之江、徳山、若松、福岡で、びわこは10場目となる。
標準型とはここが違う!構造上の変化
ヤマトアウトボードモーター301型C級 (減音型)
変化1 キャブレター(※)のカバー
標準型 防水カバー
エアファンネル(空気の通過口)から吸収される空気は、周囲から自由に吸い込まれる。
減音型 吸気サイレンサー
吸気音を外部に出さないため、吸入口からのみ吸気を行い、さらに内側にパネルを取り付けることで「膨張消音室」と「共鳴消音室」が生まれ、ここで音が小さくされる。
※キャブレター(気化器)
燃料と空気を混合させて燃料室に送り込む部品


変化2 キャリアボデー
標準型 防水カバー
減音型 吸気サイレンサー
中に隔壁を設け、2ヵ所から水中排気することで、排気時に出る音のタイミングがずれて音が減少する。
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減音型モーターの特徴(一般的な例)
減音型モーターの最高出力は標準型モーターと同じ。しかし、減音型は出足関係のパワーがなく、スタートの握り込みやターンの後、ワンテンポおいて出て行く。そのため、インに入っても楽には勝てず、スタートしてから伸びる選手が活躍する傾向があるといわれている。
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減音型導入後のびわこの変化 〜データ分析〜
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