■水質
びわこボートの競走水面は琵琶湖の一角にあり、淡水で水が硬いのが特徴。そのため、まくるとき波に負けてボートが跳ね、旋回が外れることも。また、標高が86mあって気圧が低いため、モーターの燃料効率が弱くなり他場と比べてインコースが弱い傾向があります。インコースからスタートしても3、4コースに伸びられ、焦って旋回すると大回りになって差されたり。エンジンのパワーが落ちる夏場は特にこの傾向です。
■水位の変化
<春、初夏>雪解け水が琵琶湖に流れ込むため水位が高く、風向きに関係なく常に水面がうねって「まくり」が利きにくくなります。
<真夏、秋、冬>渇水期のため水位が低く、水面が安定しています。
■1日の風向きの変化
<午前>向かい風 … 風の抵抗でモーターパワーが弱まるため、出足が悪くなりセンター〜アウトが強くなります。
<午後>追い風 … 水面がうねるため、インが強くなります。
■コース取り
ピットから2マークまでの距離が短いため、コース取りは枠なりになることが多く深インになりやすいです。
■ミシガンの影響
ミシガン(琵琶湖を周遊する外輪船)が競走水面のそばを通過後、しばらくすると水面にうねりが出ます。
■バックストレッチ最内「びわこロード」の効果
ここだけの話、びわこのバックストレッチ(BS)は最内コースを走ると伸びやすいんです。地元選手はこれを「びわこロード」と呼んでいます。6コースから最内を差した選手がBSで伸びて、2マークを先取して1着になるケースや、4、6コース差しの選手が舟券に絡んでくる展開もあります。
<そのほかアドバイス>
■展示航走の見方
展示はスタートの加速感と旋回を目で見て確認するのが◎。スタートの起こし位置からセンターラインまでの加速感と伸び方を選手ごとに見比べると出足の差がわかります。旋回は、バタついてないか、安定して小回りできているかをチェック。前の選手の航跡より内側を走っていたら◎。展示タイムは確認程度でOKでしょう。
■非開催日のモーター部品交換
パワーがないモーターを、整備士が非開催日に部品交換整備します。これによりパワーが劇的に上がることがあるので要チェックです。※「モーター成績」ページに、非開催日の部品交換情報を掲載中!
■開催日のモーター部品交換
シリンダーケース、キャリアボディー、ギアケースを交換すると、パワーが上がる可能性が高いです。逆にピストンリングの交換はあまり効果がないかも…。
■開催日のプロペラ交換
レース期間中、プロペラが破損するなどして新しいものに交換されると、調子がよくなる可能性があります。